指導音楽理論概要 1 


 ロック、ジャズ、ブルースを演奏するのに、現在一般的に普及している音楽理論なら重要ではない

 本来ミュージシャンが長い経験や感性で探り当てて来た、そんな未知なる領域を導き出せる思考方法こそ音楽理論と呼ぶべきであり
 欧米人が決めた中世のスケール名や複雑のテンション和音などの名称を知る程度の事は
 リズム感や色彩感覚を修得する重要性に比べたら大きな価値を持たないだろうと言う意味である

 演奏が未熟な段階でいたずらにハーモニー構造や名称だけを覚えても演奏能力は向上しない
 ジャズ・ブルースハーモニー、ロック演奏を成立させるにはまずリズム感と距離感を修得する事が最優先と考える
 
初心者の方ほど即興演奏には理論が重要とお考えのようだがリズムを二の次にしていてはいかなるハーモニー理論も机上の空論となろう

 当然の話ではあるが、ジャズやブルースは複雑な理論や難しいスケールがあつて生まれたのではない
 当時の彼らの演奏は誰にでも解る単純な原理で行われていたはずだ
 現在に至っているのはその応用であり、主にリズムの周期性を利用した音楽の基本構造さえ理解すれば
 見た目複雑な進行のジャズやブルースをアドリブで演奏し、楽しむのは決して難しい事ではないだろう
 唯一障害があるとすれば、我々が幼い頃より古典音楽の形式が尊いとされ 調性や和音から著しく外れる事を否認されて来た事だ

 あくまでこのページで紹介する解説は、
 出来うる限り簡単に、しかも有効な手段でmgsの受講者がアドリブプレーを可能にするための手引きであり、初級、上級、ジャンル問わず共通の方法論である

 他人が演奏した聞えの良いフレーズを繰り返し練習し、一時的に体裁の良い演奏をするのは容易だ、しかしそれではただのお稽古事であり演奏家の演奏ではない
 たとえ今はアドリブのフレーズが未完成で、不手際だらけだとしても、いつしか人の物真似ではない、自由に自分の演奏が出来る個性的なギタリストに育てる

 そのためのモダンギターセミナー基本理念である

 ● 理論の受講は理論力なしで規定の演奏が可能になった優秀な受講者のためのオプションであり、
    より一層の向上心のある受講者のみを対象とし、入会後12ケ月以内は受講出来ません

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